短歌


短歌であそぶことが、ほんとうに楽しい。


なにして遊ぶか、私から案はあまり出せなかったりするのだけど、なにをしても楽しいなあと思う。


最近は、お題を出しあってうたってた。自分じゃ思い浮かばないような言葉を、ぽこぽこと気泡をはじくように並べるの。むずかしかったけど、考えることはゆかいだね。それを、どんなふうに並べたか、どういう気持ちで並べたか、話すことも聞くことも楽しかった。なんて身近な言葉たちの、短い集合体、短歌。そのふところは宇宙みたいに広い。


こんどから、また新しいこころみ。ぼくは、わたしは、きみは、だあれ。まだみぬみんなに、会うのが楽しみだ。遊びはまだまだ、終わらない。


こころみってひらがなでかくとかわいいな。


最近ちょっと、うたえてないのでふるいものを。森博嗣の小説がおもしろくていけない。



雲の糸ほろりほろりと崩れてく姿をじっとみて終わる日々

朝顔


夏は、毎年朝顔の種をまく。実家に帰ってきてから、母といっしょに、生長を見守っていた。

まく種はランダム。赤紫も青も白もあって、どれが咲くかは、咲いてみないとわからない。


最近不調で、朝顔の数は少ないし、色も決まって赤紫だし、花は小さいし、ということで、気分をかえて古い種をまいたんだって。


そしたら今年はいいかんじ。

はじめに咲いたのは、いつもの赤紫。でも花がとっても大きくて、風にゆれてひらひらしている。

その後、青色も咲いた。青色の朝顔って、まさにブルーってかんじ。海みたいに、空みたいに、さわやか。しかも夕方になると薄紫色になってる。これはなんでなんだろう、すごい。

濃い紫も咲きはじめた。ふちが白色。かわいい。こんな種あったっけ、思い出せないや。


今年は暑すぎたからかな、朝顔も元気がなかった気がする。でも、昨日から涼しくなってきて、今日はたくさん咲いてる。三種類ぜんぶ。


朝顔はよいな。楽しいし、きれいだし、夏ってかんじ。今年は着てないけど、私の浴衣は朝顔柄なんだ。お気に入り。


来年からは、私も朝顔を育てたい。種をもらってかなきゃ。プランタも買わなきゃ。どきどきするな。


台風だ、脆弱路線組はつらい。帰れるうちに帰りたい、はやく帰ろう。

森博嗣氏


最近、野崎まど氏のknowを読みまして、急に森博嗣氏の本が読みたくなった。


森博嗣氏の小説、大学生のときにだいすきになって、くりかえしくりかえし読んでいる。


犀川先生と萌絵のシリーズがすきで、だいすきすぎて、最終巻の有限と微小のパンがずっと読めなかった。

終わっちゃう、と思うと悲しくて、さみしくて、終わっているけど自分の中で終わらせたくなくて、気がつけば3年?4年?読みかけでずっと置いてあった。だって、最後に読んだのは、小笠原諸島までのフェリーの中。これ一冊あれば、本には困らないだろうと思ったんだもの。読むのやめたから困りましたが。


でも、ついに、読み始めて、細かいところは忘れてるから、最初から読んだ。読み終わってしまった。


森博嗣氏の小説は、私がうまく言語化できないものを、淡々と、混じり気のない純粋な状態で、表してくれる。

つねづね、私は身体がじゃまだと思う。名前もじゃまだと思う。身体は精神のいれものであって、それ以上でもそれ以下でもない。だから身を飾るものにほんとに興味がなくて、周りとあわせるためだけに行なっている気がする。服をみるのは楽しいけど、それを着たいとはあまり思わない。たまにすごく気にいる服はあるけど、正直キャラクタづけであって、どれを着てもいっしょだ。精神だけで生きていられるなら、私はそうやって生きていたかった。名前も、私がつけたものじゃないし、ただの記号だった。


すべてがFになるを、読んだあとのあの感動は、伝えきれないと思う。ぜんぶがつながって、美しく収束し、すべてはFになるんだ。森博嗣氏の小説をすすめるなら、だんぜんこの一冊だと思う。本を苦手とする、理系のひとに読んでほしい。知ってほしい。こういう小説もあることを。


このシリーズで特にすきなのは、笑わない数学者。あの曖昧さを、苦手とするひとはいるかもしれないけど、幻想のような、水面の先のような、あの結末がすきだ。


決してメインではない、犀川先生と萌絵の関係性を読むのもすき。ときめく。萌絵みたいに、大切なひとに接してみたい。ぐいぐいいってみたい。

私は犀川先生と萌絵がすきなので、博士が出てくるとつらい気持ちだけど、博士はきっとそういう対象ではないのだ。信仰とか、崇拝とか、そういった対象なんだと思う。その中での、唯一。犀川先生。


森博嗣氏の小説だと、どきどきフェノメノンもすき。恋愛小説、とうたってるけど、これはほんとに恋愛小説なのかと思うくらい淡々としてる。


いちばんは、いちばんすきなのは、きじま先生。きじま先生の静かな世界。この本について書くだけで、いちにち分の日記になる。いままでよんできた中でもすきな本トップ3に入る。そのことも、この日記にいつか書くのだろうな。


これから女王の百年密室読みます。


この文章を書いてたら、電車降りるの忘れた。

花火


いつもこの日記を、通勤の電車の中で書いていて、最近は夢中になって本を読んでしまっていたから書けなかった。

書きたいこと、たまっているのに。おそらくこのあと、森博嗣氏や朝顔について、書くのだと思う。


毎年、楽しみにしている花火があって、それはマンションの上の階から見ることができる。

19:30、その5分前、いそいそと階段をのぼって、腰かけて。よく冷えた缶ビールをあけて、そわそわと待つ。


ばーん、ばーんとはじまって、そのときはまだ、マンションから見てるひとは多くない。

やっぱりきれいだなあと、ビールをひとくちのんでは呟く。

背の高いマンションが、あそこにたたなかったら、もっときれいに見えたのにねえ、なぎ倒していきたいねえ。


ばーんとあがるたびに、あほみたいに、わーと言ってしまう。わー。わー。ふしぎだ。わーとかきれいーとかしか言葉がでないんだ。それでいいんだ。


花火が休憩にはいって、ひまなときに、しゃぼん玉をふいたら、母の頭にぜんぶ直撃して怒られた。いやでもきれいでしょう。ボトルがしろい鳩で、大のお気に入り。普段はゆびわとブローチといっしょにとまってる。名前はハト吉。


県のゆるキャラとか、ぞうとか、かえるとかくまとか、いろいろなものが夜空にあがっては、消えて、音がする。

今年は高くあがるものが多くて、よく見えた。うれしいなあ。


マンションから見るひとも、だんだんと増えてきて、にぎやかだ。みんな空をみあげて、おなじものを見ている。


最後にかけて、もうそれはもう、ぱんぱんばんばん、花火があがってあがって、消える前にあがって、暗い空がどんどんと明るくなる。黒から白へ、まぶしいくらいに、きらきらと、夜があけるみたいに、しらんで、そしてわーとしか言えなくなる。


胸をうたれるような夜空は、ここにもあるね。


終わって、きらきらと火花が残って、星になるみたいにひかっているあいだ、マンションでは拍手が鳴り止まなかった。

なんの拍手かな、今年も花火を見せてくれてありがとう、きれいだった、とても。ありがとう、ありがとう。祝福と感謝を。消えてしまうものに、時間をかけてくれてありがとう。すばらしい時間を、ありがとう。


来年も、見ていたい。そのために帰るから待ってて。

船上の風


船酔いしがちだから、船に乗るときは決まってどきどきする。船はすきなんだけど、あの揺れがどうにも慣れない。


でも、船のデッキとかにでて、海風をあびると元気になる。揺れもそんなに気にならない。ずっとずっといたい。


昨日はじめて、屋形船にのった。思いのほか揺れて、ぜんぜん食べものが入らなかった。

しかも、船の上の、便所サンダルであがるデッキは、どことなく手すりが低くて落ちてしまいそう。

海風じゃなくて、川の風。

まわりには同じような屋形船の群れ。そこを小型船で走り抜けるアイスキャンデー屋さんの船(感動した)。


楽しかった。夜景もきれいだったし、あまりお話しないようなひとたちともお話した。


前日に、さんにんで食事にいったんだけど、そのさんにんともいて笑っちゃった。どうもどうも、昨日ぶり。

さんにんでいったのはよいお値段のお店だったけど、料理すごいおいしかった。ラム肉厚切りにしてくれた。ラム肉すき。鶏肉のカルパッチョも、ふあふあキッシュも、いちじくの赤ワイン煮もおいしかった。すごい。


ふつか続けてのみにいくのは久しぶりだった。お疲れ私。

今日は外出して、そのまま直帰予定。はやく寝よう。

すきやき


すきやきを、わいわい囲むのがすき。鍋料理系って、しあわせの象徴みたいなイメージがある。

友人と真夏に囲むキムチ鍋、恋人とつくる秋のちゃんこ鍋、おばあちゃんちのたくさんのおでん、家族で必死に食べる大晦日のすきやき。


お肉が届くから、すきやき用の高い肉、ふたりで食べるのはもったいなくて、みんなでわいわい食べたくて、きみをさそった。


そして届かない肉(笑うしかない)。


インターホンがなって、宅急便がきて、わくわくしながら玄関いったら、なんか荷物が大きくて、ん???これほんとに肉???はいこれ肉じゃない、お中元のビールとクッキー。ちがう、いやうれしいけどおまえじゃない。

インターホンがなって、ついにきみもきた。

肉はこない。


よいワインをあけて、チーズもパンも生ハムも食べて、すきやきの肉を待つ(まだまだ届かない)。

買いにいく肉(そろそろ笑えない)。

食べる肉(まだこない)。

届く肉(すきやき食べ終わった21時)。


ごめんね、また食べにきてね。


なんだかんだ言って、楽しかったな。

絵も、よろこんでくれてよかった。



コリンファース氏


若いころのコリンファース氏めちゃくちゃイケメンでないか。

口もとが、かすかに笑ってるかんじほんとすてきだ…すきだ…。


声ももうすごいあまい、うっとりしちゃう。こんな声のひとにささやかれたら一発でおちてしまうよー。若干高めなのが意外性あってよい。あまい。ときめく。


マンマミーアのDVDをみて、やはりぐっときてしまったんです。ああーかっこいいー。


コリンファース氏は、英国王のスピーチにも出てて、それもすてきだった。

でもやはりマンマミーアかな。単にこの映画がすきというのもあるけれど、ほら、なんていったってミュージカルだからうたうたうし。


目も耳もしあわせになってしまう。あわわーかっこいいー。


メリーポピンズの映画もすきで、もうすぐ新しいのやるとは知ってたんだけど、もちろんみにいくつもりだったんだけど、それにもコリンファース氏でてるの。

まじかーー!うれしい。楽しみすぎる。ときめきがとまらない。


俳優とかで、とりたててすきなひととかいないのだけど、コリンファース氏はすきだ。