すきやき
すきやきを、わいわい囲むのがすき。鍋料理系って、しあわせの象徴みたいなイメージがある。
友人と真夏に囲むキムチ鍋、恋人とつくる秋のちゃんこ鍋、おばあちゃんちのたくさんのおでん、家族で必死に食べる大晦日のすきやき。
お肉が届くから、すきやき用の高い肉、ふたりで食べるのはもったいなくて、みんなでわいわい食べたくて、きみをさそった。
そして届かない肉(笑うしかない)。
インターホンがなって、宅急便がきて、わくわくしながら玄関いったら、なんか荷物が大きくて、ん???これほんとに肉???はいこれ肉じゃない、お中元のビールとクッキー。ちがう、いやうれしいけどおまえじゃない。
インターホンがなって、ついにきみもきた。
肉はこない。
よいワインをあけて、チーズもパンも生ハムも食べて、すきやきの肉を待つ(まだまだ届かない)。
買いにいく肉(そろそろ笑えない)。
食べる肉(まだこない)。
届く肉(すきやき食べ終わった21時)。
ごめんね、また食べにきてね。
なんだかんだ言って、楽しかったな。
絵も、よろこんでくれてよかった。